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トーキョーを加速(ブースト)するアプリを紹介

総合1位と3位にいた違法無料音楽アプリが消えた 違法アプリはなぜ増えるのか、その収益源とは? #AppStore定点観測 11/7

      2015/12/19

 
昨晩のジバニャン以外のトップ10がすべて「違法無料音楽アプリ」と「リワード広告によるランキング不正操作アプリ(ブースト勢)」になってしまったという悲劇から一夜明けた今日、緑色と黒色の音楽アプリが総合1位と3位から消えました。

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アップトーキョー緊急BAN速報より、まずは、朝の9:30に総合1位の「Music X 無料で音楽聴き放題のフルMP3プレーヤーアプリ!」がBAN、続いて14:30に総合3位の「MUSIC BOX(ミュージックボックス)-無料で音楽聴き放題 for Youtube」がBANとなりました。

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19:00にさらに「MusicBox全て無料で聴き放題!!!」のBANも検知しました(→訂正 : 30分で復活しました)。平日昼間は自らストアから取り下げる行為が横行していましたが、休日にこれだけ消滅するのは非常に珍しいですね。

 
昨晩の記事を読んで、なぜAppleは違法な音楽ストリーミングアプリを野放しにするのだろうと思われた方がたくさんおられたと思います。

【もはや良心はジバニャンのみ】ブーストと違法無料音楽アプリでもうApp Storeが無茶苦茶です…… #AppStore定点観測 11/6 | アップトーキョー
http://app.tokyo/2015/11/06/3961/

一番の原因は、現在も7位にBANされず残っている人気の無料音楽アプリ「SoundMusic」の説明文に説明が書いてあります。

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「このアプリについて
Sound Musicは音楽ストリーミングアプリです。
このアプリはYoutubeのAPIのみを用いており、Youtube上で公開されている動画のみをリンクして表示しストリーミング再生するアプリです。違法にアップロードされている音楽を見つけたらYoutubeより違反通報をお願いいたします。また、本アプリ内でもそのような音楽が掲載されることはないように設定・運営しておりますが、見つけた場合は再生しないようご理解、ご協力のほど宜しくお願い致します。」

Appleのレビューガイドラインでは、YouTubeの外部プレーヤーアプリは許可されています。リジェクト対象になるのは「ダウンローダー」としての機能がついているもののみとなります(ダウンロードが不可なのは、iTunes Storeの機能と競合になるためと言われています)。

YouTubeのプレーヤーとして、YouTubeにアップロードされているレコード会社によるミュージックビデオやプロモーションビデオを音のみストリーミングで聴けるようにしたものであれば、問題ないとされているのです。

これはYouTubeだけが対象ではありません。海外ではメジャーなSound Cloudなど、アーティストが自ら楽曲をアップしてより多くの人々に聴いてほしいというような配信サービスがあります。このようなサービスでもAPIを開放して、外部プレーヤーアプリが広範に行き渡れば楽曲配信プラットフォームにとっても、そこへアップロードしているアーティストにとっても喜ばしいことになります。これらを規制することはAppleにはできません。

 
というわけで、音楽ストリーミング再生アプリは規約違反とはならないため、アプリでタダでAKBが聴けるからといってそのソースがYouTubeのPVのように適法なものか、中国の違法サーバから取ってきた違法なものかは、Appleには判断できないのです。中には審査時はYouTubeからしか取得できないようにしておいて、審査通過後にお家芸サーバースイッチで中華に切り替えるというものも存在します。

 
さて、これら違法な無料音楽アプリの収益源は、アプリ内に表示されている日本の広告会社による各種バナー広告です。

【速報】ブースト後総合1位となった無料音楽アプリ「MusicMemory」が早くもBAN しかしもう十分元は取れてる | アップトーキョー
http://app.tokyo/2015/11/02/3870/

これだけの違法な無料音楽アプリがApp Storeの上位に跋扈してしまうと、音楽コンテンツを有償販売することが非常に困難になってしまいます。
最近でもLINE MUSICの試用期間が終わって有料化されたときに「音楽でお金取るなんておかしい」というようなユーザーレビューがついたことで話題となりました。
それだけ音楽コンテンツはタダで聴けて当たり前という認識が若年層に染み込んでいる証左ということになります。

違法な無料音楽アプリは、言うまでもなく、その楽曲の制作者には1円もお金が入りません。広告収益は、その違法アプリの運営者と広告手数料として広告会社の利益となるだけです。

このように無料音楽アプリは、アプリ市場を混乱させるだけでなく、Apple MusicやLINE MUSIC、AWAのように有料の音楽配信プラットフォームを意味のないものに陥れるだけでなく、音楽業界を死に至らせます。〝音楽でどうして金を取るのか?〟もう待った無しのところまで辿り着いているのかもしれません。

広告会社は、このような違法行為の片棒を担いでいることを自覚なり警告なりされて、違法なアプリからタップされた広告(言うまでもなく、収益の支払いのため広告会社はApp Storeで得られる情報より遥かに詳しく、広告収益の受け取り先として違法アプリの運営者のことをよく知っています)の配信を停止するなどの措置へ協力を行うことが、健全化への近道なのは間違いありません。

 
土曜日の今夜もトップ20中実に15アプリがブースト勢となりました。これもまたアプリ市場を崩壊へ導く違反行為の赤枠アプリたちです。やれやれ。

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