アップトーキョー

トーキョーを加速(ブースト)するアプリを紹介

とりあえず違法です。無料音楽アプリ、この週末に総合1位 #AppStore定点観測 3/6

   

 
平日昼間に消えてるアプリがあります。違法無料音楽アプリです。


AppAnnie

ここ2週間のAppAnnieのグラフを見るとよくわかります。平日の昼間の時間帯に自己BANをして身を隠します。そして、日付変更線を跨いで前後の時間帯に復活、さらに翌朝身を潜めます。
一方、週末はずっとApp Storeに表示され続けています。そしてこの週末、ついに総合1位となってしまいました。

遵法意識の著しく低い中華製アプリであり、さらに配信元も中華のようですが、ターゲットは日本人です。再びAppAnnie。

アプリ名は中国語バージョンもありますが、世界ランキングを参照すると、日本人向けのアプリであることがわかります。

日本人のさらに中高生が喜んで使っています。

これを問題視する大人の声はかき消されて届きません。

15年8月に「LINE MUSIC」が、定額有料化されたとき、女子高生は「音楽聴くのにお金取るなんてケチ」とケチを付けました。

―― ただ、課金が始まった直後は、なんで有料にするんだなどと、いろんなコメントがネット上で飛んでいましたが。

高橋 ケチとか言われたりして(笑)。LINEは無料で使えるのに、なんでLINE MUSICはお金を取ろうとするんだと。そういうロジックもあるようですけど「LINE MUSICも無料にすればいいのに、わたしEXILE大好きなんだから」って、たぶん自分たちが払うお金がしっかりアーティストに届き活動を支えるということが、まだピンときていないだけだと思うんですよ。そこを何とかしたいんですよね。

―― その層にアプローチするのは大変ですよね。

高橋 だから時間はかかるのかなと。無料の動画サービスなどで聴いている人に使ってもらえるようになるまでには。お金を払えば、聴けば聴くほどアーティストに対価が払われる仕組みだということは、伝えていかなければならない。

ずいぶん前から、音楽はタダで聴けるものという認識が若年層を中心に問題視されていて、それを変えて行こうとする活動もありました。

今でも「LINE MUSIC」は、1か月無料期間を設けたり、学割を設定したり、有料登録ブーストをしたりして、上位で頑張っています。……が、違法中華製アプリが総合1位にいると総合26位までという状況です。

このような違法無料音楽アプリ、収益源についても相変わらず広告モデルです。しかもこの手のアプリは、曲の選択中に突然インタースティシャルが表示されたり、再生ボタンや停止ボタン付近にバナー広告を配置するというように、ミスタップを大量に誘発させる仕組みとなっていて、さらに日本のアドネットワークが使用されているのも変わりません。

というわけで何年の月日が経過しても、結局、変わらないのです。このような不正アプリは、総合1位を取ったりしてしまわないうちになるべく早い段階でAppleが削除するなどの対策が必要です。

しかしながら冒頭の話題に戻りますが、平日昼間はApp Storeに表示されていないのです、このアプリは。日本時間の平日昼間に非表示となるよう、しっかりとタイマーをセットしてあります。

(1) 国内の権利者が著作権侵害をホームページのフォームから報告

(2) 米Appleが日本法人へ調査を指示

(3) Apple日本法人「調査しましたがすでにApp Storeからは自主的に取り下げていました」

(1)に戻る

というようなことが繰り返されていることが窺えます。監視の目から身バレしないように平日昼間だけ自己BANしているのです。

少しでも日本法人側に、正義感が強く、App Storeの将来のために、延いては日本の音楽業界のためにも不正は許されないと思っている社員さんがいれば、こうも放置されることはなかったはずです。それはブーストも同じ。しかしながら日本側から米国本社へ、そう進言しても「各国支社は指示された業務だけしていれば良い」などと、徹底的に潰されてきたのではないかと思います。Appleはかねてより明確な縦割り組織であると言われていますからね。

そんなプラットホーム側の事情で、遵法意識が低いまま、「音楽にお金払わせるなんてケチ」「マリオに金取るなんて任天堂は乞食」「君の名は。がネットで見れなくなって最悪」などと罵詈雑言をつぶやきながら、利用者である彼らはあっという間に大人になって社会へ出てまいります。

東証一部上場企業の社員でさえ、信憑性の乏しいネット上の記事をコピペして語尾だけ変えれば、オリジナルとしてメディアを運営できると思っていました。悪気があったのではありません、ただただ天然に、インターネット上でそのような行為は慣習であり問題のない商売であることを信じて疑っていなかったのです。社長が頭を下げて、はじめて「え、今までずっとやってたコレっていけないことだったの?」と気付いたことでしょう。

2016年末でこの状況、今後これがさらに拍車がかかると思うと、日本の将来を憂いでしまうことしか、残された我々老害にはできません。

そして本日未明、こっそりApp Storeから非表示となりました。