アップトーキョー

トーキョーを加速(ブースト)するアプリを紹介

2014年6月25日、3年前のリワード広告の闇

   

こんばんは、アップトーキョーです。
昨晩21時の更新を最後に、App Storeのランキングが止まっておりますので、本日の#AppStore定点観測はお休みさせていただきます。

さてそんな今日、6月25日ですが、今からちょうど3年前、「Appleがブーストアプリの取り締まりを大幅に強化する方針を発表し、業界に大きな激震」とする記事が各所で出回り、不正し放題であったApp Storeランキングが健全化されるのではないか?と話題となりました。

Apple、アプリ内で動画広告によるインセンティブ付与は許可する方針へ!ブーストアプリは引き続き取り締まり対象に(ゴリミー)
https://gori.me/apps/54632
2014年6月25日

こちらの記事の冒頭、このようなことが書かれていました。

先日、Appleがブーストアプリの取り締まりを大幅に強化する方針を発表し、業界に大きな激震が走った。音楽をダウンロードできるアプリのリジェクトも取り掛かり、アプリのユーザーレビューに対する取り締まりも強化していると言われている。お金でランキング上位を獲得する時代は終焉を迎えつつある。

この時、確かに「おこづかいアプリ」など、アプリダウンロードに対して報酬を与える仕組みを持ったアプリがBANされたりと、ランキング操作を行うことに規制が掛かったかのように見えました。

Appleがリワード広告(ブースト)取り締まりに本腰を入れたらしい件(山本一郎) – Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20140615-00036401/

Appleのアプリ内広告などに関する規約厳格化の続報。すでにリワード付き広告のリジェクトを実施中。 : ゲームキャスト iPhone
http://www.gamecast-blog.com/archives/65795607.html

Apple App Storeのアプリ拒絶方針がやや緩和、ただしチャートのランクを操作しようとするものは依然厳禁 | TechCrunch Japan
http://jp.techcrunch.com/2014/06/27/20140624app-store-policy-of-rejecting-apps-with-rewarded-video-social-sharing-gets-rolled-back-with-a-few-caveats/

実際にこれを機にAppleのお膝元の米国などでは、Chartboost社をはじめとするインセンティブダウンロードのビジネスモデルを排除しました。

しかしながら、これに反旗を翻したのがソシャゲ課金大国、我が国ニッポンでした。

「これが日本の商習慣である!」「ランキングが固定化される方がブーストより悪影響!」とゲーム事業者、広告代理店らが声高に叫び続けました。結果は皆さんがご存知の通り、最悪の状況が長引きます。

そんな噂もあった2014年6月25日、同日。リワード広告を扱う広告代理店は、アプリランキングを操作することが完全にメリットであるような記事を出していました。

【成功事例】カジュアルゲームを1,500件ブーストした結果を大公開(アスタブログ)
http://blog.astrsk.net/2014/06/25/reward-success
2014年6月25日

成功事例!

リワード広告というと1度に数万件の獲得を得て、AppStoreランキング全体の上位を狙うという事例をよく見かけます。
今回は1,500件という少量のボリュームだったので全体上位までは上がりませんでしたが、サブカテゴリ(アドベンチャー)21位という結果になりました。

予想以上の自然流入が!!
リワード広告というのはユーザーにインセンティブを払ってインストールさせるため、リワード広告で入ってきたユーザーの離脱率は高く、収益性はあまりよくありません。
しかし、ランキング上位に表示されることでAppStoreでアプリ探しているユーザーからのダウンロード(自然流入)が見込めます

Masanori Hoshinaさんからは「大変効果を実感できました。新作をリリースする際にも、再度利用してみたいと思います!」とのコメントを頂きました。

リワード広告でランキングの順位を上げることはできますが、それによって獲得できる自然流入数やプラス収益は本当にアプリ次第ということです。
ランキング上位に入っても魅力的なアプリでなければ自然流入は少なくなります

ここまで不正行為を大っぴらに恥ずかしげもなく大股全開でアピールしているのに開いた口が塞がりません。

しかし3年前、されど3年前。これが当たり前であったことは言うまでもありません。

ブーストするアプリって1週間のうち何件有るの?(AppStore編)(D2Cスマイル)
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.d2c-smile.com/201406252544
2014年6月25日

上記の記事は既に削除されてしまっておりますが、魚拓などがありますので興味ある方は探してみてください。

ブーストは「同期間の競合アプリ」より、多くのダウンロード数を確保し、AppStoreトップ無料ランキングの目標とする順位に掲載され、自然流入を得る事を目的とします。

早速結論ですが、ブースト件数は1週間の合計で50件、毎日約4件以上のアプリがブーストを行っていました
 
最もブースト案件が多かったのは、やはり金曜夜19時のランキング更新です。トップ20位のうち、10件のアプリがブーストによりランキングを上げているようでした。18時から19時の更新にかけて、ランキングが大きく入れ替わる様は圧巻なので、一度見て頂けると良いと思います。

ブースト案件の内訳を見てみると、50件中29件がFree to Playの「ソーシャルゲーム」で、最も多くの割合を占めていました。また、そのうち約半数の14件は、いわゆる「ぽちぽちゲー」で、まだ市場感としては根強い事が印象的でした。
 
次点で目立ったのは「リワードメディア(ポイントメディア)」で、恐らく自社メディアからの送客でブーストを行うケースが多いのではないかと思われます。

……とまあこんな感じでした。

この年、CAリワードの堂前代表は「リワード広告は年間200億円超の市場規模で、今後も成長・拡大して行くスマートフォン向けの広告モデル」であるとインタビューで語っています。

そんなリワード広告の闇がApp Storeを蝕む3年前、2014年6月25日。まだアップトーキョーが産声を上げる10か月前の出来事でありました。