アップトーキョー

トーキョーを加速(ブースト)するアプリを紹介

【ステマかよ】ネクソン『HIT(ヒット)』の中の人、SEO対策とマーケティングを攻略サイトにお願いしていたことをお漏らし #AppStore定点観測 7/1

   

ネット上のアプリメディアがメジャーになると、そこで紹介されるだけでダウンロードが倍増したりします。圧倒的な集客力でPVを稼ぎ、マザーズ上場まで達成したAppBankやGameWithがその代表格ですね。アプリ紹介メディアとしてインターネットの最底辺で蠢くアップトーキョーとしましてはあやかりたいと涎と涙を全身から吹き飛ばしながらサイトを楽しく拝見させていただいております。

ソーシャルゲームのデベロッパーであれば、そんな人気サイトへ「ゲーム攻略」の特集コンテンツとして、トップページへ配置されたままとなるのは何よりも嬉しいことでしょう。

ゲームエイトというサイトも、ゲーム攻略wikiが人気コンテンツである日本最大級と称する総合ゲーム攻略プラットホームです。

ユーザー視点でこのサイトを見ると、人気のあるゲームを特集で定期的に取り上げ、攻略に力を入れているように見えます。


(ゲームエイトのトップページ)

トップページには「おすすめ!ゲーム攻略」というコーナーがあり、ゲームエイトによりますと「当社で攻略wikiページを設けている様々なゲームタイトルを当社のルールに基づき表示しております」とのこと。


(ゲームエイトのPCトップページ)

こちらの上位に表示されているネクソン社のソーシャルゲーム「HIT(ヒット)」が、実は、ネクソンのプロモーション担当者が、ゲーム配信当初からゲームエイトへSEO対策とマーケティングのためにゲーム攻略サイト導入を依頼していた、というインタビュー記事がSocial Game Infoに出ておりました。

【インタビュー】ゲームマーケティングにおける攻略wikiのあり方とは…『HIT』に見る攻略wikiの活用法
http://gamebiz.jp/?p=187724

どのような経緯でプロモーションを進められたのでしょうか?

いきなりテレビCM

『HIT』ではまず、プロモーションとして俳優・窪田正孝さんを起用したテレビCMを実施しました。

なるほど、これですね。

まずテレビCMというところがヒットの要因でしょうか。

安定のユーチューバー

また、Youtuberさんを起用したプロモーションを行い、みんなでマルチプレイが楽しめるゲームというところをアピールしました。

ふむふむ、これですね。


https://www.youtube.com/watch?v=K83_0Xkwepg
AppBankのマミルトンさん、まず基本編で1回目が19万再生。


https://www.youtube.com/watch?v=vz7V_7pXhnQ
マルチプレイが楽しめるゲームというところをアピールした2回目5万再生……。

次に時系列で登場したのが、今やアプリ界のスターユーチューバーのヒカルさん。
2017年1月からアレをもうやっていました。

https://www.youtube.com/watch?v=DHA2bI5O3bg
懸賞企画……。ケタ違いの78万再生。


(ヒカルさんの懸賞ブーストがヒットする様子 17/1/13〜1/14)

SEO対策で攻略サイトへお願い

と、そこに攻略wiki立ち上げの話が始まります。

『HIT』というタイトルが、どうしても一般ワードになるため、検索結果で上位にあげるのがとても難しくなります。そこで、SEO対策をきちんとしてくれる事業社さんにお願いしようと考え、ゲームエイトさんにお願いしました。

ネクソンさんはHITのプロモーションを「SEO対策をきちんとしてくれる事業社さんにお願いしよう」ということで「ゲームエイト」さんの攻略wikiにお願いしたそうです。

願いは叶うものなのですね……。

そのSEO対策は、実際どうなりましたでしょうか?

「HIT」

このワードで、公式サイト、公式Twitter、ゲームエイトのトップスリー!素晴らしい成果です。

「HIT 攻略」

「攻略」が付いたらもうゲームエイトさんしかありません、トップスリーを見事に独占。
必ずゲームタイトルに「HIT(ヒット)」と表記しているところもポイントですね。

「HIT ゲーム」

「ゲーム」付きでも、公式サイトの次からゲームエイトが3つ続きます。完璧すぎますね。

これを実現するためにゲームエイトさんは果てしない努力を果たしていることが下記発言でよく分かります。ネクソンさんのお願いは、果てしない効能ですね。私のお願いお願いできますでしょうか?

弊社ではHIT専任の社内ライターを付け、攻略wikiの更新をしております。記事の更新はすべて弊社の完全内製で行っているため、ゲームのやり込み度合いが高いことや、イベントをリアルタイムで行う柔軟な対応、ユーザーからの細かな意見に対しても答えることができる体制です。

ま、マーケティング手法って言っちゃってますけど。結局金ですか。

今後様々なゲームタイトルで、継続率を高め・盛り上げるためのマーケティング手法としてwikiを活用するというのが増えてくると思います。その点ゲームエイトでは、『HIT』をはじめとしたwiki運用の実績、そして完全内部制作による強い体制が取れております。

というわけで、ゲームエイトさんのサイトを良く見てみたのですが、お願いのあった『HIT(ヒット)』に関して【PR】【提供】【公式】【ステマ】などの表記はトップページにも、攻略サイト内にもどこにもありませんでした。もちろん「このサイトはネクソン社のお願いにより作成されています」などといったクレジット表記もございません。

こちらについて「Social Game Infoの記事にばっちり書いてあったんだけど、これってネクソン社からお金貰ってHITの攻略wikiやってんのにどこにも[PR]とか[公式]とか書いてなくて、もうサイト全体がステマなんじゃないの?」という風に、ゲームエイトさんにお問い合わせ差し上げたのですが、「個別のゲーム会社様との関係に関する内容については回答を差し控えさせていただきます」だそうです。

続いて、

「おすすめ!ゲーム攻略」は、当社で攻略wikiページを設けている様々なゲームタイトルを当社のルールに基づき表示しております。

弊社では、攻略wikiはユーザーがゲームを進めていく上での説明書や参考書のようなものと捉えて運営しております。
また、各ゲームに担当ライターを設置し、そのライターが実際にゲームで遊んで、遊びながら見つけ出したそれぞれのゲームの攻略内容を攻略wikiにまとめて掲載しております。

何卒、よろしくお願いいたします。
株式会社ゲームエイト

とのご回答を承りました。誠にありがとうございました。

AppBank社も過去、「パズル&ドラゴンズ攻略サイト」を運営するにあたり少なくとも2014年から2015年の1年半に渡り、毎月300万円の固定費を得ていたとされています。パズドラ大ブームの起爆剤とされた、AppBankの攻略サイトや攻略動画は、ゲームの運営元が予算を拠出したペイドコンテンツであったわけです。

このようにアプリメディア側は、攻略記事を書くためにゲーム運営元から記事広告費用のお金をもらえる、攻略記事を配信するとユーザーアクションによりPVやクリックに応じた広告費用のお金をもらえる、というまさに一挙両得なビジネスモデルを展開していることになります。

アプリレビューメディアの淘汰は顕著になってきていますが、ゲームデベロッパーと選ばれたゲームメディアが肩を組んで、やっていることは「おすすめ」上位に表示されたノンクレジットのゲーム攻略サイトであるというのが慣習となっているのでありましょうか。

ユーザーと一緒になってゲームを攻略して、ゲームを盛り上げている攻略サイトがほとんどとは思われますが、そんな中に企業案件なのに普通の攻略サイトのように振る舞うサイトがあるというのは健全な状態ではありません。まるでリワード広告のようにそれが当たり前になってしまうと、人気のあるように見えてその実操作されたものであると分かりかけた時既に遅く、加速度的なユーザー離れが業界全体で起きてしまいます。

ネクソン社の中の人も「当たり前」のことだと思って、インタビューに答えているのだと思います。構造的に表沙汰になることはとても少ない事案でしょうが、実際は攻略サイトにもの凄い厚みの札束が飛び交い巣喰う事態となっているのかもしれません。