週末の夜になると必ず、ランキングが急上昇する謎のアプリが発見された! #AppStore定点観測 11/29
2015/12/28

週末、土曜日の夜。20時過ぎ、アップトーキョー緊急ブースト対策本部内に警報音がけたたましく鳴り響く。
「ブースト警報、ブースト警報、職員は直ちにリワード広告との関連を調査してください」
しかし瞬時にリワード広告は無関係の、自然なランキング急上昇であることが分かる。
「……また、スシローか……」
飲食業界で、IT部門、ウェブやアプリの企画を担当している方はぜひ参考にしていただきたい。
(平日やないか!と思ったでしょう。11/3は文化の日である!)
『スシロー』も『くら寿司予約アプリ Produced by EPARK』も、平日はほぼランキング圏外である。
土日休日の夕方から、急に全国の「スシロー行くか」「くら寿司行くか」という呟きとともにアプリがダウンロードされることで、およそ数時間後の20時〜21時台のApp Storeのランキングに反映される。
それが毎週、緊急急上昇速報がアップトーキョーで観測される。そして週明け、何事もなかったように圏外へ消えるのだ。
週末に賑わう飲食業界の中で、なぜ『スシロー』『くら寿司』のアプリだけがランキングを急上昇するのか?
その秘密は、各アプリのスクリーンショットですぐに分かる。
「予約機能搭載」である。スシローに至っては、現在地からの近隣店舗の待ち時間がリスト化して表示されるという便利さ。もちろん順番が来たらプッシュ通知もされる。
さらにスシローもくら寿司も、店頭で順番が来たお客を番号で呼ぶ。
「4名でお待ちの山本様〜」などと店員の声が店内に響き渡り、それは私だ、それはウチだと、山本さん同士の殴り合いに発展したりはしない。極めて電子的なサウンドと液晶モニターに番号が表示されるだけ。
冷淡ではあるが効率的、しかもこの仕様はアプリに活きてくる。面倒なユーザー登録操作を極限まで減らせるのだ。番号なら自動で振って仕舞えばいい、それに紐付ける個人情報もメアドか携帯番号のどちらか、もしくはいっそのこと無くたっていい。ファミレスの店頭で「山田 2名」ととりあえず書いて店から出たまま帰ってこなくても、その名前がウソでもオペレーションにそれほど問題にはならないからだ。
11月25日に配信開始された『バーミヤンアプリ』は、一時期総合2位につけるまで人気のアプリとなった。
アップトーキョーもマクドナルドの入店する際は必ずアプリを起動してクーポンを使うくせがついている。
リアルとアプリが連動するのに特に相性がいいのは飲食店であると言えるのではないだろうか。
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