AppBank「モンスト攻略リワード」について東洋経済様に取材を受けました。 #AppStore定点観測 1/12
2016/01/13

今朝カリフォルニアからまた国際電話がありまして、コンセプト潰しのアプリBANを数日中に行うと通達されました。
非常に本望でないところでお騒がせしておりますアップトーキョーです。
こちらの顛末についてはいずれまたご報告できるかと思います。
AppBankが過去に実施して、数億円の利益を得ていたとされる規約違反行為「モンスト攻略」におけるリワード広告メディアの運用について東洋経済様の取材を受け、本日その記事が出版、配信されました。
「モンスト攻略」リワードについて美麗な図解付きで「崩れたビジネスモデル」として紹介されており、日頃からリワード広告によるランキング不正操作について観測、紹介しているアップトーキョーとして嬉しく、また取材協力できたことに大変喜ばしく思っております。
アップトーキョーの理念は、リワード広告でユーザーを騙すこの違反行為を日本中に広く知らせたいという願いがあります。コメントや取材協力に努力は惜しみません、お気軽にアップトーキョーの小山本([email protected])までお問い合わせください。
(週刊東洋経済1/16号本誌より、アップトーキョーの管理人がこんにちは!)
そもそもAppBankブーストに気づいたのは、AppStore定点観測を始めてから1か月が過ぎようとしていた2015年5月のことでした。たまたまタイムラインにAppBankのオーブプレゼントの記事を発見して「なんじゃこりゃ」と覗いてみたら、やってることは「おこづかいアプリ」のアマギフ(Amazonギフトコード)配布をモンストのオーブに変えただけのリワードメディアであったのです。
なぜAppBankがこのような不正行為に加担するのか甚だ疑問であったのですが、5割という凄まじい粗利率でAppBankの売り上げに多大な貢献をしていたわけで、これがそのままずっと続いていればそれはそれは儲かったのであろうと思います。
東洋経済様の記事によると、「最初から、リワード広告は経営計画には織り込んでいない。成長戦略にも影響はない」とのことなので、完全にリワード広告から足を洗って成長していく様をこれからも楽しみにしていたいと思います。
それでは、モンスト攻略のオーブをモンストファンに配りまくった様子を紹介して、半年前の様子を顧みてまいりましょう。
2015年5月21日
2015年5月22日
オーブを貰うためにモンストキッズ達が興味もないのにダウンロードしたアプリは、毎日10万ダウンロードを超えていました。
2015年5月26日
2015年5月27日
2015年5月29日
そしてランキングにいくつもの邪曲連峰の山々を築き上げたリワード利用の不正なアプリのグラフを見れば、その圧倒的威力が分かると思います。
2015年5月30日
2015年5月31日
2015年6月1日
この間、どれだけのオーガニック(純粋にApp Storeを訪れたユーザー)なユーザーを「ランキング上位にある大人気のアプリ」と誤解させ、そして騙したのでありましょう。
2015年6月2日
2015年6月3日
2015年6月4日
当たり前ですが「オーブプレゼント」にもApp Storeのランキングにも、どこにも[PR]という表記はありません。
「プレゼントキャンペーン」として広告主のアプリをダウンロードさせていたのです。手の込んだステルスマーケティングそのものではないですか。
2015年6月5日
2015年6月6日
2015年6月7日
2015年6月8日
この観測期間で最も登場回数の多かったのは「グノシー」です。さらに通常の「おこづかいアプリ」によるブーストも併用していました。オーブを配り、Amazonギフトコードを配り、iTunesギフトコードを配りまくって水増ししたダウンロード数は果てしない数になるでしょう。
2015年6月9日
2015年6月10日
2015年6月11日
しかもこれらリワード広告のダウンロードは、報酬目当てのユーザーが継続して使うことなど皆無。オーブを貰ったら、即削除される、インフラの無駄遣いです。
では何のため?それはグラフを見れば一目瞭然ですね。
2015年6月12日
このようにApp Storeのランキングを荒らしまくって、6/11に「モンスト攻略」はBANされます。
6/13、関係者による会合が行われて、リワード広告を諦め「オーブプレゼント」を無くし復活となりました。
AppBankは「リワード広告」をやめましたが、「おこづかいアプリ」によるリワード広告使用は半年以上経った現在でも毎日行われています。
それらはアップトーキョーの記事末尾で、日々ご紹介しておりますので、これからも読者の皆様とともにこの不正行為を観測してまいりたいと思います。