【悲報】賭博アプリ「得BUY」キャリア決済で賭けることができなくなる #AppStore定点観測 9/5

「得BUY」は、ニンテンドースイッチやMacBook、大画面テレビなどの高額家電から、オリジナルタブレットクリーナーなどの屑商品などに、お金を賭けて、所定の口数が溜まると抽選が行われて、当選者1名に配送される仕組みです。
当たるとちゃんと登録した住所に配送されます。なので詐欺じゃないんすよ(……とは言えど賭けに使えるコインはクーポンコードで補充できますし、夜に当たった商品が次の日の昼に到着報告されるというエクストリーム宅配の事例も見えたりするのですべてが信頼に足るかというとそうでもないですが)。
で、上記のタブレットクリーナーは300コイン=300円の商品なのですが、一口100円で3人のユーザーが賭けました。
そして当たったのは1人だけ、他の2名はハズレ。そのまま100円ずつ没収となります(正確には1000ポイント返還がありますが、1000ポイント→1コイン→1円分にしかなりません。1%還元てこと)。
抽選は、抽選時毎時0分の風速と気温と湿度となどが加味されるということで、偶然性によって金品を得たり、喪したりすることが決定いたします。
『偶然の支配』による財物の得喪
※刑法186条1項
ま、これですね。賭けマージャンでメシ代おごるとか「一時の娯楽に供するもの」は除外されますが、さすがにニンテンドースイッチとか50型の液晶テレビは当たりません。
そんなわけでCTW社さんにつきましては、賭博場開張図利罪として、懲役3か月以上5年以下の罪に問われていただきたい訳ですが、こちらの課金の仕組みにイエローフラッグが上がってしまったようです。
まずソシャゲ御用達のApp Store、Google Playでのアプリ内課金ですが、デジタルコンテンツ専用となっており、物販には使えません。そこで我が国において、ガラケー時代から普及発展してまいりました「キャリア決済」が活用されました。各キャリアとの直接取引ではなく決済代行業者である「ソフトバンク・ペイメント・サービス」を介して提供されています。
実際に「得BUY」アプリで、賭け金のコインを購入しようとすると、このような画面が出てまいります。
間違いなくSoftBankペイメントですね。
で、「こんな賭博アプリに決済代行提供してソフトバンクグループとしてどうなのよ?」とお尋ねしたところ、ソフトバンク・ペイメント・サービス法務部の高橋様からは「個別の契約事案についてはお答えすることができません」と何度も返答があったのですが、7月26日に突然、「小山本様より情報をお寄せいただいた「得BUY!」サイトにつきまして、弊社にて検証・検討を進めておりましたが、このほど、決済サービスの提供を見直すことにいたしましたので、ご連絡いたします。」と連絡がございました。
さすがソフトバンクの看板背負ってるだけある企業だなーと評価していたのですが、それから月日が経ち、9月1日になっても……
まだやってんじゃん!
聞くところによると、SoftBankペイメントの問題視に前後して日本一の賭博解禁派弁護士である津田岳宏先生の就任によって、難を逃れた形であったようです。
この業界は頭良いのに真っ直ぐ過ぎて要領の悪いて人ばかり。だからこそ俺の役立つ余地があるw 麻雀にどハマりしながら京都大学0浪0留司法試験に合格して普通に売れてる弁護士してます。好感度はいりません。 https://t.co/3DQcLeB9gP
— 津田弁護士 (@ttsuda2) September 4, 2017
しかしながら、SoftBankペイメントは「決済“代行”」でした。
法律的疑義を呈した木曽さんの記事が効いた模様です。
ここに来て決済先となる「ソフトバンクまとめて支払い」、「ドコモケータイ払い」、「auかんたん決済」の3キャリアの課金システムのうちドコモを除いた2キャリアが9月1日に離脱していたことが発覚しました。
(あれ、auとSoftBankどこ行った?)
そして本日、9月5日の日付変更線を跨いだ瞬間……
ドコモ様も消えてしまいました。
iOSだけでなくAndroidでも、3キャリアの決済が消えてしまっていることを確認しました。
こちらについて、サービス提供者のCTW社からのお知らせはアプリ内、Twitterともにありません。それどころか、利用者が困惑している様子もまったくないのです。
もはや、クレジットカード決済がメインとなってしまったわけですが、これでは得BUYキッズが賭けることはできません。もうキッズたちもいなくなってしまったのでしょうか。